カンボジア医療支援プロジェクトについて

06.05

弊財団では、カンボジアにおける医療支援の一環として、子宮頸がん検診の発展と病理技師の育成を目的としたプロジェクトを実施しております。カンボジアの医療現場において、病理医の数が国内でわずか7名と非常に限られている現状を受け、この取り組みは同国の医療水準向上に向けた重要なステップとなっております。
 
 カンボジアでは、専門性の高い研修を受けられる施設がほとんどなく、特に病理診断の分野における人材不足が深刻です。また、子宮頸がんによる死亡率が全がん死亡者のうち13.9%を占め、同国で最も高い割合を占める病気となっています。この現状を改善するためには、早期発見・診断の要となる病理技師や病理医の育成が急務です。
 弊財団は、兵庫医科大学および神戸常盤大学と連携し、以下の活動を行っています。
 病理技師育成:実践的な研修プログラムを通じて、病理診断の基礎から応用までを習得できる環境を提供。
 子宮頸がん検診の支援:検診体制の強化に向けた技術指導や機材支援を実施。

 今後はこのプロジェクトを通じて、カンボジアの子宮頸がん検診体制の拡充を図り、医療従事者の専門性向上を支援してまいります。将来的には、病理診断に関する専門研修を実施できる施設を現地に整備し、同国の医療水準を底上げすることを目指してまいります。

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