1月から開講しておりました今年度の「ホスピスボランティア養成研修講座」は、計7回の座学を無事に終え、いよいよ各施設での実地研修が始まります。
本講座では、ホスピスボランティアとして必要な知識や心構え、緩和ケアの基本、終末期ケアの実践、患者様やご家族との関わり方など、多岐にわたる内容を学んでいただきました。
今後、各施設での実地研修では、実際に患者様やご家族と接しながら、学んだことを実践し、さらなる経験を積んでいただくことになります。実際の現場では、座学で学んだ知識だけでは対応しきれない課題や感情に直面する場面もあるかもしれません。しかし、それこそがホスピスボランティアとしての成長の機会になると考えております。
今回は、受講者の皆様のこれまでの学びの振り返りと、今後の実地研修への抱負をご紹介いたします。
受講者の声
60代・女性
「ホスピスボランティア」の役割は、生活の質を支えることにあると学びました。そして「緩和ケア」という概念に新鮮さを感じました。今後は、利用者の皆様に寄り添う気持ちを忘れずに接していきたいと思います。また、「寄り添うのはその人ではなく、その人の関心に関心を持つ」という考え方を学び、漠然としていたものがより深く理解できました。
50代・女性
介護経験はあるものの、人との向き合い方に悩むことがあり、受講を決めました。「死」についての知識を学ぶことで、人の死への恐怖感が和らいだと感じます。
これまで、死を苦しく悲しいものと捉えていましたが、適切なケアがあれば穏やかに迎えられることを知り、安心しました。
50代・女性
これまでに看取りの経験があり、今回の講座を受講しました。「母を看取ったときに、この知識があれば…」と感じることもありましたが、今回学んだことは大変有意義でした。今後、ボランティア活動に参加するかどうかを検討しますが、非常に勉強になりました。
受講者の皆様からは、このような振り返りや実地研修への抱負が寄せられました。
当財団では、今後も各医療機関と連携を深め、在宅ホスピスケアの普及と啓発に努めてまいります。